Last Updated at $Date: 2012-11-07 06:19:10 $.
現用機は,(1)外部プロジェクタに安定表示できない,(2)バッテリ稼働時間が短かすぎる,という2つの問題があった. 発表などの利用に差し支えるので,乗り換え作業を開始.
音が出なくて悩んでいたのだが,native な Windows を起動して,そこでミュートを解除してやると出るようになった.なんてこったい.
かなりまとまった分量の文章を書かなければならない書類作成について,様式が電子化されておらず,印刷された紙だけが届いた. さて,どうしようか?
ちょっと調べてみると,
「書類などをTeXで頑張る方法」
というページが見つかった.しかし,ちょっと低レベルなマクロを直接触っているので,移植性が心配になった.
そこで,もう少し調べてみると,
wallpaper.sty
を使う方法があるということが分かった.最終的に,今回実行した方法は以下の通り.
pdftk
を使って,取り込んだ PDF をページ毎に分解する.以下のコマンドを実行すると,
pg_0000.pdf
, pg_0001.pdf
,... というファイルができる.
pdftk 取り込んだPDFファイル名 burst
\documentclass{jsarticle} \usepackage[dvipdfmx]{graphicx} \usepackage{mediabb} \usepackage{wallpaper} \begin{document} \pagestyle{empty} \ThisULCornerWallPaper{1}{pg_0000.pdf} 1頁目の記述内容. \clearpage \ThisULCornerWallPaper{1}{pg_0001.pdf} 2頁目の記述内容. \end{document}
wallpaper.sty
は,内部では \includegraphics
を使って背景のファイルを取り込んでいるので,
\includegraphics
で取り込める種類の画像ファイルならば何でも背景として取り込むことができる.
ただし,platex で処理する場合,PDF ファイルを \includegraphics
で取り込もうとすると,以下のようなエラーが発生する.
そのため,PDF ファイルから画像サイズを決定するための拡張! LaTeX Error: Cannot determine size of graphic in pg_0000.pdf (no BoundingBox).
mediabb.sty
を併用する必要がある.
なお,各ページの記述内容について,本格的な位置調整が必要な場合は,picture 環境を使う必要がある.
メモリを大量に消費するアプリケーションを実行する機会が多いため,どうしても swap パーティションを確保せざるを得ない. SSD を少しでも延命するため,以下の設定を行った.
# vi /etc/sysctl.d/my-suppress-swap.conf # cat /etc/sysctl.d/my-suppress-swap.conf vm.swappiness = 0
SSD の劣化を防ぐためには Trim コマンドが重要だということが知られている. SSD の Trim コマンドを正しく使うためには,カーネルが linux-2.6.33 以後である必要がある. しかし,Debian-6.0.5 の標準カーネルは linux-2.6.32 で,ちょっとだけ古い. そのため,backports-master.debian.org から新しいカーネルをインストールしてやる.
deb http://backports.debian.org/debian-backports squeeze-backports main
apt-get -t squeeze-backports install linux-image-2.6-amd64 linux-headers-2.6-amd64
/etc/fstab
を編集し discard,relatime,commit=600 オプションを指定.
何もしなくても,Gnome からは Fn+F7 で suspend できた‥‥が,resume に失敗. 何種類かの対処方法があるようだが,私の場合は,何も考えずにカーネルを linux-3.2 に更新したら,resume も正常にできるようになった.
バッテリー動作時間を延ばすには, 負荷状態に応じて CPU のクロックを変更するように設定するのが有効. 以前は,手動で設定を工夫する必要があった. 現在は,cpufrequtils パッケージをインストールしておけば,必要な設定をやってくれるようだ.
Debian-6.0.5 の標準カーネルである linux-2.6.32 で起動していると,1024x768 しか使えなかった. カーネルを linux-3.2 に更新したら,1280x800 が使えるようになった.
wiki.debian.org の記述にしたがって,firmware-iwlwifi をインストールする. ただし,カーネルを linux-3.2 に更新しているので,squeeze-backports からインストールする.
apt-get -t squeeze-backports install firmware-iwlwifi
それ以外は,wiki.debian.org の記述の通り.
通常の Gnome 環境は ibus-mozc を使っているので,以下のコマンドを実行して squeeze-backports から ibus-mozc をインストール.
apt-get -t squeeze-backports install ibus-mozc
Emacs だけは未だに Wnn7 に依存している.
そのため,/usr/local/ia32/
というディレクトリ以下に 32bit の Debian-3.1 (sarge) 環境を作り,その中で Wnn7 を動かす.
今回,以前のマシンから /usr/local/ia32/
を持ってきて Wnn7 を起動しようとしたところ,以下エラーで起動できなかった.
[read_access_file] Cannot access ""
Wnn7 が参照している /usr/local/ia32/etc/hosts
に自分自身のホスト名に対応するエントリがなかったことが原因だった.
127.0.0.1 localhost 新しいホスト名
というように書き換えてやる.
とりあえず,必要なバイナリパッケージをまとめてインストールする.
# apt-get install texlive texlive-latex-extra texlive-math-extra ptex-bin jbibtex-bin mendexk xdvik-ja dvipsk-ja dvi2ps
それから,必要になりそうなクラスファイル,仮想フォントデータをインストールしておく.
# apt-get install okumura-clsfiles vfdata-morisawa5 dvi2ps-fontdata-ja dvi2ps-fontdata-n2a dvips-fontdata-n2bk
ptex-jisfonts
パッケージの仮想フォントを使えるようにするための設定を行なう.
# jisftconfig add
日本語を含む PostScript ファイルを表示可能にするために,必要なパッケージをインストール.
# apt-get install gs-cjk-resource cmap-adobe-japan1 cmap-adobe-japan2 cmap-adobe-korea1 cmap-adobe-gb1 cmap-adobe-cns1
ghostscript で日本語を含む PostScript ファイルを表示可能にする設定をすると,必要な cmap ファイルがインストールされて,日本語フォントを埋め込まない PDF が作れるようになっているはず.
しかし,海外に論文を投稿する場合などは,逆に日本語フォントを埋め込まないといけない場合がある.
そのような場合は,以下のように PS フォント名の代わりにフォントファイル名を指定した
cid-x.map
をカレントディレクトリに用意する.
rml H sazanami-mincho.ttf gbm H sazanami-gothic.ttf rmlv V sazanami-mincho.ttf gbmv V sazanami-gothic.ttf
OpenType フォントは,カレントディレクトリか kpathsea ライブラリに見つかる場所に置く必要がある. kpathsea ライブラリが探す場所は,以下のコマンドで調べられる.
% kpsewhich -progname=dvipdfm -show-path="opentype fonts"
参照したいフォントが,このパスに含まれていなかった場合は,以下のように環境変数を設定すれば良い.
% export TTFONTS=.:/usr/share/fonts/opentype//:
この設定は,/usr/share/fonts/opentype
以下の全てのサブディレクトリを検索対象に加えることを意味する.
ヒラギノフォントを利用する場合は,以下のような指定になる.
rml H HiraMinPro-W3.otf gbm H HiraKakuStd-W5.otf rmlv V HiraMinPro-W3.otf gbmv V HiraKakuStd-W5.otf
例えば,~/.fonts/
以下にインストールしているファイルを利用したい場合は,
以下のように環境変数を設定すれば良い.
% export DVIPDFMINPUTS=.:${HOME}/.fonts:
Debian 標準の unzip は,locale を参照してくれないので,cp932 で encode されたファイル名を含む zip ファイルを回答すると文字化けが発生する. 必要なパッチを適用して unzip を再パッケージしても良いのだが,面倒くさくなったので,ここの手順と同様の手続きをして,Ubuntu の unzip を流用する.
apt-get upgrade
コマンドの実行時に,意図せずに Ubuntu のパッケージが混入しないように,/etc/apt/preferences.d/my-suppress-ubuntu
を作る.
Package: * Pin: release n=natty Pin-Priority: 70
sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/natty.list -O /etc/apt/sources.list.d/my-ubuntu-ja-natty.list
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add - wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
sudo apt-get update sudo apt-get -t natty install unzip
lspci を実行すると,以下のように SD カードコントローラが見つかるのだが,どうもデバイスドライバが入っていないらしく認識されない.
0d:00.1 SD Host controller: Realtek Semiconductor Co., Ltd. Device 5209 (rev 01)
Realtek のドライバダウンロードのページから RTS5209 用のドライバのソースコードをダウンロードし,以下の手順でインストールする.
sudo apt-get install linux-headers-2.6-amd64 tar xjf rts_pstor.tar.bz2 cd rts_pstor make sudo make install sudo depmod -a
これで,無事に SD カードを使えるようになった.
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